収納のキホン!気にするのはこれだけでOK
SNSや本で見た収納テクを実践したはずなのに、なんだか使いにくい…。そんな経験はありませんか?
発信されている収納テクは、もちろん素晴らしい方法ですが、それがあなたに合っているかどうかは全くの別問題なんです…。
流行りの収納テクを実践する前に、知っておいていただきたい収納のキホンをお伝えしますね。
この記事を書いた人・まどか
・住宅収納スペシャリスト
・部屋とお金のお片付けを発信
・かつて共働きでやることに追われ、汚部屋だった過去から脱出し、幸せを手に入れた子ども二人のママ
収納のキホン
収納とは、「使うモノを使う場所で、使いやすくしまう」こと。
どんなに収納が素敵で凝っていても、本来使っているエリアに置いていなければ使いにくくて、しまうのが面倒になり、リバウンドする原因になってしまいます。
収納で抑えるべきは、次の3点です。
- 家の中で最もお片付けが苦手な人を基準にする
- よく使うモノはゴールデンゾーンに
- 出番が少ないモノは上下に
一つずつ解説していきますね。
家の中で最もお片付けが苦手な人を基準にする
家は家族によって構成されており、それぞれの特徴がありますよね。
細かい部分まで気にするタイプ、大雑把なタイプ、片付けが苦手なタイプ。
収納する際は、家の中で最もお片付けを苦手とする人を基準にしましょう。
そうでないと使いにくくなるばかりでなく、面倒で元に戻せない、モノを探し出せないという日常生活での不便が生じます。
綺麗に収納した人からすれば「ぐちゃぐちゃにされてイライラする」、モノを探せない人からすれば「どうしてこんなに分かりにくくしまうの?」と不満。
家庭内の雰囲気まで悪化してしまいます。
我が家の子どもたちは発達障害もあり、お片付けがとても苦手。そこで、我が家ではこんな工夫をしています。
・収納場所はコロコロ変えない
・取り出すまでの工程を少なくする
・収納グッズは透けるタイプ、網タイプ(中身が見えるモノ)がベスト
・中身が見えない場合は必ずラベリング
・扉つきの収納家具は基本的に避ける
ポイントは、とにかく見えやすく探しやすいこと。
お片付けが得意な人が少ないおうちのリバウンド対策として有効ですよ。
よく使うモノはゴールデンゾーンに
収納するときは、「モノを使いやすくしまう」のが大事です。
そのために意識するのが使用頻度、ゴールデンゾーンの2つ。
図のように、人間の目線から腰の高さはゴールデンゾーンと呼ばれ、生理的に使いやすい場所となります。
そのため、よく使うモノはゴールデンゾーンに配置することを徹底しましょう。
逆に、ブルーで表示したエリアは使いにくい場所です。
・踏み台が必要
・かがまないといけない
よって、このようなエリアには使用頻度が少ないモノを配置しましょう。
・上のエリアには、あまり使わない軽いモノ
・下のエリアには、あまり使わない重いモノ
今の収納だと何だか使いにくいな、と感じている場合は、ゴールデンゾーンに沿って配置を変えてみてくださいね。
出番が少ないモノは上下に
ゴールデンゾーンでもお話ししたように、使いにくい上下のエリアに使用頻度が少ないモノを置きます。
このとき大事なのが、上には重いモノをおかないということ。
日本は地震が多いため、上に重いモノを置いていると思わぬ事故の原因になってしまいます。
私は昔、冷蔵庫の上にホットプレートを置いていました。
たまにしか使わないし、大きくて収納できない…と思っていたのですが、確かに防災という観点はゼロだったと今なら思います。
ホットプレートなど、大きくて場所を取る割に使用頻度が少ないモノは、台所にスペースがないのであれば、押し入れなど離れたエリアに収納するのもひとつです。
ご自宅の収納スペース、生活スタイルを考えて決めていくと良いですね。
どうしても収納が足りない場合
どうしても収納が足りない場合、考えるべきは2つです。
①収納に合わせる
②収納を増やす
収納に合わせる
収納が足りないという問題は、自宅の収納スペースに対してモノが多い状態のために起こっています。
すでにある収納エリアは変えられないので、モノをスペースに合わせて減らすしかありません。
しまおうとしているモノは本当にいるモノなのでしょうか?
収納の前に「整理(モノが必要か不要か判断する)」作業をするのは、いらないモノのために収納スペースを割いているとパンクしてしまうからです。
もし収納に合わせるのであれば、しっかりとモノと向き合い、いらないモノを手放しましょう。
整理を徹底するだけでも、収納できるスペースは大幅にアップしますよ。
収納を増やす
前述したように、モノを減らして結果的に収納を増やす方法は無理という方もいますよね。
モノは捨てたくない、場所は取るけどどうしても必要。
また、現在の住宅は建築費が高騰しているため、以前よりも住居スペースが縮小されているという現実もあります。
これ以上モノは減らせないのであれば、収納スペースを増やすしかありません。
・家のデッドスペースを探しまくる
・収納の達人になる
・空間を利用してモノを収める
・レンタルスペースを借りる
・保管サービスを利用する
取り出しやすさ、使いやすさは別としてデッドスペースをフル活用できれば、モノは収まります。
それでも足りなければ、レンタルスペース、保管サービスを利用するとお金はかかりますが、モノを収めることができます。
個人的には、使うか分からないモノ、しまい込んだモノは記憶から忘れてしまうので使うことはありませんが、収納を増やす方法はないわけではないのです。
せっかくお片付けにご興味を持っていただいたのであれば、収納以前の整理を徹底してから考えていただきたいと思います。
収納のキホン まとめ
収納の目的は「使うモノを使う場所で、使いやすくしまう」ことです。
そのためには、家庭内で最も片付けが苦手な人を基準にして収納を考えることが大切です。
また、よく使うモノは使いやすい場所であるゴールデンゾーンに配置し、使用頻度の低いモノは上下に収納するのが重要になります。
どうしても収納が足りない場合には、モノを減らすか収納スペースを増やすか、2つの選択肢があります。
モノを減らす場合は整理作業が必要であり、収納スペースを増やす場合はデッドスペースを活用したり、レンタルスペースや保管サービスを利用することもできますよ。
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